革の種類には
1 動物の種類による分類
2 鞣し(なめし)や仕上げ加工による分類
3 育成期間による分類
・・・・・などがあります。
1.動物の種類による分類(これは動物ごとの名称です)
動物名 | 動物名(和名) |
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ゴート | 山羊 |
クロコ・アリゲーター・カイマン | それぞれワニの種類 |
キッド | 子山羊 |
オーストリッチ | ダチョウ |
シープ | 羊 |
ダイヤモンドパイソン | ニシキヘビ |
ラム | 子羊 |
バッファロー | 水牛 |
ディア | 鹿 |
ペッカリー | イノブタ |
●風合いは同じ動物の革でも加工によってかなり異なります。
●一般的にはディアやペッカリーなどは手触り良くソフトな革です。そして子供のうちの方がきめが細かくて繊細な表情になります。
2.鞣し(なめし)や仕上げ加工による分類
加工の仕方により革に様々な表情を出します。
●吟付革(ぎんつき):革の表面がそのままにある一般的な革のこと
●床革(とこがわ):革の表面の部分をそいで残った繊維のみの部分。
これに人工的に顔料で面を作り牛革の表示で売られているものも。
そのまま使うことも芯材として使用することもある。
分類 | 特徴 |
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ヌバック | 吟の部分を擦ってベルベット状に起毛させた革 |
スエード | 革の裏面を細かく起毛させたもの |
ベロア | 革の裏面を毛羽立たせたもの。スエードより毛足が長くなる |
エナメル | 革の表面に合成樹脂などをのせ光沢を出したもの |
ガラス | 鞣した革をガラス等に貼り付けて乾かし合成樹脂で膜を付けたもの。エナメルよりは自然な光沢になる |
シュリンク | 薬品を使って革にしわの入る加工をしたもの |
●鞣し(なめし)とは原皮を加工して革にする作業のことをいいます。
鞣しには科学薬品を使用する「クロムなめし」、植物に含まれるタンニンを使う「タンニンなめし」、クロムとタンニンを合わせた「混合なめし」などがあります。
3.育成期間による分類
市場にある革の多くは牛革です。
表示がない革製品はほとんどが牛革です。これも加工により、表情は如何様にもなります。
分類 | 特徴 |
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ステア | 3~6ヶ月の間に去勢した雄の成牛革 |
ブル | 3年以上の雄牛革 |
カウ | 2年以上の雌牛革 |
キップ | 6ヶ月~1年くらいの子牛革 |
カーフ | 6ヶ月以内の子牛革。ただしキップとカーフの境は曖昧なようです。 |
●カーフやキップは耳にすることもあるかと思いますが、成牛の分類までは革屋さんでも分からない場合が多いようです。